恋もこじらせ

恋せよ乙女

「彼氏が欲しい!」

年頃の女の子にとっては切実な悩み。

uyuは、今の夫と出会うまで彼氏いない歴年齢、制服デートなんか一度もしたことなく、バレンタインデーにチョコレートを渡すも、その男の子は翌日から他の女の子と付き合い出すという経験を2回も経験するという非モテっぷりだ。

ざっとuyuの外見を説明すると、顔は中の下。身長は無駄に高く、胸はぺったんこのくせにお尻から下は太い。肌はニキビがひどく化粧ノリも悪い。洋服のセンスは、高校生まで母親が買ってくれていた服をそのまま着ていたため流行りからは程遠い。ヘアスタイルも、ベリーショートか伸ばしっぱなしの超ロングで毛量多いくせ毛だ。まあ見た目だけでは到底モテる要素はゼロである。

多少愛嬌があったり、男子とも気さくに話せればワンチャン可能性はあったのかもしれない。

だがuyuは、コミュ障隠キャである。陽キャの友達とつるんではいたが基本コミュ障隠キャなのである。恋愛の仕方は恋愛漫画で教わったため妄想甚だしく、いつかイケメン男子が「ありのままの自分を好きになって告白してくれる。」と夢を抱いていた。もはや白昼夢でしかないのだが。

Question

・なぜ彼氏ができないか。

小学生の時のuyuは、好きな男子のことを好き避けし、話すことはおろか側に近づくこともできずにいた。中学生の時は、ストーカーよろしく物陰から、部活中や移動教室、体育の時間などひたすら好きな男子を盗み見ていた。高校生になると、なんとか好きな男子の視界に入りたい一心で、女友達とパリピのように廊下で騒いだり、必要以上に大声でしゃべったり、とにかく目立つような行動をしていた。看護学校へ進学後は、某有名一流大学のテニスサークルに入り、お笑い芸人のように場を盛り上げいじられキャラを徹した。

こうしてuyuの彼氏いない歴は更新されていったのである。・・・なんとも痛々しい。

そしてuyu19歳の時、サークルの先輩に大失恋し、やっと気づくのだ。恋愛漫画のようなことは起こらないと。

我に返り冷静に考える。どうしたら現実世界でuyuにも彼氏はできるのか?uyuに足りないものは一体何か?恋愛ってどうしたらできるのか?

まず恋愛市場に出品しなければ、買い手はつかない。出品しても、商品価値の高いものから売れていく。男女逆で考えてもそうだろう。まず始めに入ってくる情報は見た目だ。中身を知ってもらうのは、お試しでもいいから手に取ってもらわないと知る由も無いのである。

Answer

・セルフブランディングする

恋愛市場に出るということは、恋愛対象に見られなければ出場する権利すら与えられない。裏を返すと、それまでのuyuは、男子から見たら女の子ですらなかったのかもしれない。だいぶやばい。気づくのが遅すぎる。中学生ですらファーストキスくらいしているだろう。なり振り構っている場合ではない。自分らしくは横に置き、男子受けする洋服や髪型を調べる所から始めた。そして人生初、自分で洋服を選びに行く。何度でも言おう。19歳だ。遅いのである。

初めての買い物は、とても楽しかった。世の中は可愛いもので溢れているではないか。可愛いものに囲まれると、なんだか自分も可愛くなれる気さえしてきた。昨日まで、弟が買ってきた少年ジャンプを読んでいた女と同じとは思えない気持ちの変わりようだ。

その勢いのまま吉祥寺の有名な美容院へ行く。それまでずっと、母親ご用達の地元のおばちゃんがやっている美容院しか行ったことがないため、ただでさえ緊張しているのに美容院へ入るなり若い男の美容師さんが話しかけてきた。いやいや仕事なんだから、そりゃあ話しかけるのだが。緊張は最高潮となった。施術中何を話したか全く記憶にはないが、仕上がりは今風だ。今後手入れできるかはさておき、最初の難関は突破できた。

洋服・ヘアスタイルを整えて化粧を施し、失恋の痛手を引きずったまま、いざ恋愛市場へ参入!

すると・・・人生初のモテ期が到来したのである。

Practice

・見た目を整える

この時に初めてマーケティングの大切さを学んだ。これについては長くなるため今後ほかの章で述べるが。やはり見た目は大切である。

セルフブランディングに自信のない人は、ぜひプロに頼ってみよう。

まず洋服選びだが、自分の雰囲気に合ったお店を選び店員さんに相談してみよう。上下全て店員さんに選んでもらい、全て試着する。気になる所があれば、それを伝えると要望に見合った商品を探してくれる。そしてそれも試着する。これを繰り返し、その中から自分の気に入った商品を購入するのだ。

次にヘアスタイル。これは事前に、なりたい髪型をスマホで調べて画像をスクショしておく。そして、美容院へ行く時は、お出かけ用の服を着て、お化粧もきめて行こう。行きつけの美容院で、顔見知りの美容師さんであれば普段着でスッピンでも構わないが、初めての店や数回しか行ったことのない店であれば自分が演出したい雰囲気をわかってもらうためにも、きちんとした格好で行くことをお勧めする。そしてポイントは、日常の手入れ方法を施術中に聞いておくこと。美容師さんのようにセットすることは不可能かもしれないが、ある程度初心者でも形にできる方法をプロは教えてくれる。そこから先は、自分で日々努力していくしかない。

ということで、「彼氏が欲しい。」一番の近道は、見た目を整えることから始めよう。

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