「結局あざとい女子がモテるんじゃないの?」
そんな声が巷でも聞こえてくる。
前章で述べた「セルフブランディング」を続けていくと、たどり着く先は「あざとい仕草」や「あざとい態度」、「あざとい言葉」なのではないかと勘違いしてもしょうがない。それもそのはずで、世の男性諸君は、女性のあざとさと可愛さを混同しやすい。女性からすると一見して「あ〜やってんな。」とあざと女子は速攻バレるのだが、単純な男性はまんまとしてやられるのだ。
書店に並んでいるモテる女子になるためのHowTo本を読むと、クロスの法則やら吊り橋効果、ミラーリングなどのモテテクについて枚挙にいとまがない。それに付随して、男性目線の「可愛い」を身につけるよう、ほとんどに書かれている。
女性ならわかるはずだ。そんなものはありえないと。
みんな家で一人の時は、ダル着にスッピン、髪はボサボサのまま納豆ご飯を立膝で食べている。
もちろん恋愛市場に出品したからには、見た目を整えることはとても大切である。(前章参照)しかし、仕草や行動、言葉遣いなどはなるべく自然体でいた方がいい。モテテクに頼ったところで本来の魅力が減退するだけでなく、上手いこと取り繕ったとしてもすぐにボロが出て即バレ間違いない。何より偽りの自分を好きになられても、苦痛しか残らない。
みんな経験があるだろう。好きな人には好かれないのに、何とも思っていない男子から好かれて告白されるなんてこと。これが一番わかりやすい「自然体がモテる」の理由だ。
でも、今まで自然体でいたのに彼氏がいないんですけど。一体どうしたらいいの?と疑問が浮かぶことだろう。
・自然体って何?
まず自分の自然体を考えよう。
多くの女性が男性の前で表出している自然体は、本来の自分の自然体ではないはずだ。古い言葉にはなるが「ぶりっ子」に見られるのに嫌悪して「サバサバ女子」を演じたり。「面倒臭い女」に思われたくなくて「聞き分けのいい女」を演じたり。「計算高さ」を悟られないように「天然風」を装ったりしている。
本人にとっては、演じているというより「こう見えたい。」との思いからの行動であろう。
また、uyuのように男性に対して免疫がない女子は、「男子が近くにいる!」ってことだけでテンパってしまい、避けるか過剰反応するかの二択をその時々の条件反射でしてしまう。悲しいかな意思とは無関係なのである。
では、自分の自然体はどんな時なのか。
それは、家でくつろいでいる時。好きなことに没頭している時。ペットに癒されている時。美味しいものを食べている時。
きっとそんな時のあなたは最高に魅力的だろう。
・リラックスしている時があなたの自然体
誰しもくつろいでいる時は力が抜けトゲトゲしさもなく、好きなことをしている時は何の打算もない。ペットに向けた笑顔は素の笑顔で、美味しいものを食べた時は最高に幸せな顔をしているだろう。
そこにあざとさなんかあるはずもなく、きっと柔らかい空気感をまとい周りの人をも幸せにするだろう。
そんな光景を思い浮かべるだけでモテそうではないか。
本来恋愛は、二人でいると肩の力が抜けリラックスできるものであるはずだ。付き合いたての頃は緊張もするだろうが、そのドキドキした緊張感さえも心地よい。
それがいつの間にか、駆け引きをしたり、勝ち負けにこだわったり、リラックスとは対局の態度を取っている女性がとても多くなんてもったいないことだろう。駆け引きや勝負をしないと手に入らない恋愛なんてどうせ長続きしないのだから、自然体でいられる努力をした方が何倍も良いのだ。
・素の自分を見せよう。
いきなり素を見せるのは、友達同士でも難しい。それがまだ付き合ってもいない男性の前で出すのは至難の技である。
ではどうしたらいいか。
まずは無理をしていないか自分に問いかけることから始めよう。
自分の気持ちと表出した態度に齟齬が生じると、自然体の自分とはどんどんかけ離れてしまう。
隠キャなのに、ノリの良い女性を演じてしまったら、少し疲れるだろう。
逆に元気いっぱいなのに、おとなしい女性のフリをしてしまったら、心から会話を楽しめないだろう。
洒落たイタリアンよりラーメンが食べたければ、そう言えばいい。美味しいのか美味しくないのかわからない様子の女性より、ラーメンをすすって美味しそうに食べてくれる女性の方が男性も嬉しいのだ。
小手先のテクニックより、自然体が最強だということをどうか覚えておいてもらいたい。
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